皆さん、こんにちは。にゃんちゅうです。
先日、無事に第一子を出産いたしました!
そんな私ですが、よく聞かれる質問。
「フリーランスって育休ないですよね?いつお仕事復帰するのでしょうか?」
そうなんです。子育てしながら仕事をしなければならない、フリーランスの宿命。そしてこのことに対して、 私はかなり考えが甘かったのです。
気になる方も多いと思いますし、これを読んでいてこれから妊娠・出産を考えている方の参考になればと思い、私の一例ですがまとめてみたいと思います。
フリーランス=産休・育休(育業)がない
まず、産休・育休とはどのような制度なのかについてです。
産休とは、「産前休業・産後休業」 のことです。労働基準法に基づいており、期間は産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)~産後8週間とることができます。また、 出産手当金として健康保険から出産日以前42日から出産日後56日までの間、休業1日につき賃金の3分の2相当額 をもらうことができます。
育休(育業)は、 「育児休業」 のことです。育児・介護休業法に基づいており、期間は原則、子が1歳に達するまで(保育所に入れない場合等は1歳6か月まで延長可)となっています。また、 育児休業給付として雇用保険から180日目までは休業開始前の賃金の67%、それ以降は、50%の額 をもらうことができます。(ここでは、2022年10月より改正される細かい部分については触れません。)
つまり、健康保険・雇用保険に入っていれば、産休も育休(育業)も手当をもらうことができます。
しかし、フリーランスは雇用保険に入れません。=育休(育業)、育児休業給付はありません。
また、フリーランスは国民健康保険に基本的に加入しますが、この場合、出産手当金が出ません。(なぜ!?支払いは免除されないのに!)
なので、産前産後でも働かない限り、 収入はゼロ ということなのです。
参考:東京労働局:妊娠・産休・育休・ハラスメント 特設コーナー
さすがに産後は働けない…しかも保育園もすぐ入れられそうにない!?
この事実を以前から知っていたため、いざ妊娠したときにどうやって産前産後の収入をカバーするかを考えました。
産前はギリギリまで働けるようなお仕事をするとして、産後すぐにはさすがに働けないだろう…そう考えた私は、一旦産後3か月くらいは収入がゼロでもしょうがない!と割り切ることに。
そして、最短で保育園に入れて、復帰すればある程度カバーできるのでは?と考えていました。
ただ、これが甘かった。
問題点として挙がってきたのが、 保育園に入れない問題。
私の住む自治体は、保育園激戦エリア。0歳~2歳はほとんど空きがありません。産前に役所に相談にいきましたが、こればかりは運でしかないとのこと。保活に必要な点数もそこまで稼げそうにありません。
こ、これは、保育園に入れるまで自分で見るしかないのでは…?と思ったのです。
1年だけ扶養に入ればいいじゃん!
自分で見る=仕事ができない=無収入状態になる。
この現実にかなりぞっとした記憶があります。別にそこまで裕福じゃないので、共働き前提だったし、何より私は育児も仕事もしたかったのです。キャリアを止めることがとにかく怖かったのです。
それでも1年くらいなら何とかなるかもしれない。がっつり稼げなくても、扶養に入れる程度の金額なら稼げるかも。それなら1年だけ扶養に入れば、健康保険料や年金の支払い面もカバーできるかも?
あれ、それなら割り切って夫の扶養に入れば、無理に稼がずにわが子の成長も見守れるじゃん!このプランで行こう!
そう思いましたが、この考え、皆さんは絶対にしないでください…。
現実はそう甘くなかった。
早速、夫の扶養に入るための手続きはどんなものがあるのか調べてみました。
そうすると、出てきたのが、 「収入要件が年収130万円未満」 というもの。
産前産後、そこまでは働けないのを加味すると、全然要件を達成できそう!よしいける!そう思いましたが、申請するときに必要な書類に、 「個人事業主の場合、過去3年間の収入が分かるもの」 という記載がありました。
皆さん、お判りでしょうか?私の場合、夫の扶養に入るには、 過去3年間の所得が130万円未満だと証明しないといけなかったのです。
というわけで、私はそれができなかったため、扶養に入るのを諦めました…。
絶句した私は、Twitterでも情報を集めてみました。優しいフォロワーさんたちが答えてくださった一部を掲載いたします。
思ったことは、健康保険組合によって加入要件が異なるということです。今回、私は加入要件を満たすことができませんでしたが、組合によってはすんなり入れるところもある様子でした。
とりあえず、扶養に入ることを検討されている方は、一度加入予定の組合に問い合わせすることをおすすめします。
いろんな情報を教えていただいた皆様、ありがとうございました!
フリーランスは全て自己責任。きちんと土台を作っておくべし。
私は、加入要件を満たすことができず、扶養に入るのを断念しました。そのため、産前に他の控除や仕事の仕方を下記のように検討しました。
- 時間や場所にとらわれずにできる仕事を増やす
- 保健指導の面談の仕事ができなくなるので、その他の仕事を増やす
- 今までお仕事をしていたクライアントに事情を説明しておく
- 保育園以外にベビーシッターや一時保育を調べておく
- 夫が休みの日にワンオペしてもらえるように話し合っておく
- 家族のサポートが得られるように事前に伝えておく
- 収入によっては夫の確定申告するときに配偶者控除や配偶者特別控除を使う
フリーランスになったからには、全て自己責任。扶養に入れないケースもそう少なくはありません。皆さんは私のように焦るのではなく、事前準備を抜かりなく行い、きちんとお仕事の土台を作っておきましょう。
今回の内容に関する参考書籍はこちら。
子育てしながらお仕事を考えている方は一度は読んでみるといいですよ!扶養や控除に関する部分を参考にさせていただきました。
それでは、また!
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