こんにちは!にゃんちゅうです。
普段はフリーランスの管理栄養士としてさまざまなお仕事している傍ら、ブログやTwitterで特定保健指導や管理栄養士の働き方について発信をしています。
今回は、以前やった「特定保健指導って実際どうなの?働いている方にアンケートを取ってみました。」の2022年ver.として、改めて特定保健指導をしている方へアンケートを取ってみました。
特に、今回は「繁忙期と閑散期の収入の差ってどのくらいあるのか?」であったり、「特定保健指導の仕事を始める前にやっておくべきことってある…?」といった、これから仕事を始めようと思っている方がよく疑問に持つことを中心にピックアップしてみました。
- これから特定保健指導の仕事を考えている方
- 最近特定保健指導の仕事を始めたけど、どうやって進めるか悩んでいる方
- 他の方がどんなふうに活躍しているか気になる方
ぜひ、チェックしていただけたら嬉しいです。
それでは、いきましょう~!
アンケート概要
- 対象:特定保健指導のオプチャにご参加いただいていて、実際に特定保健指導のお仕事をしている方 回答数:50件 回答期間:2022年12月19日~2022年12月31日 回答方法:Googleform(複数選択、自由記載あり) それでは、実際の回答を見ていきましょう。
お住まいの地域
東京を含む関東の方が約半数。それ以外にも全国で特定保健指導をされている方よりアンケートにご協力いただくことができました。いつもありがとうございます。
年齢
30代の方が半数を超えています。20代の方は1/4。残り1/4は40歳以上の方、という結果になりました。前回よりも年齢の高い方が増えています。特に30代後半。
家族構成
前回は未婚の方が4割を超えていましたが、今回は2割ちょっとという結果に。既婚の方や、シングルを含む子供がいらっしゃる方が増えていました。
現在の働き方は?
前回よりも圧倒的にフリーランスの方が増えました。扶養内の方もかなりいらっしゃいますね。1割弱の方はパート・派遣を含むフルタイムの社員の方です。
特定保健指導の契約形態 ※複数回答可
圧倒的に業務委託契約されている方が多かったです。中にはご自身で集客されている方も!
特定保健指導を始めて何年目?
1年目の方がとても多かったです。やはり、管理栄養士の仕事の一つとして近年注目されているからこそ、やってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
特定保健指導の制度自体は2008年からやっていますが、ここ最近始めたという方は少なくはないという印象ですね。
会社は何社契約していますか?
特定保健指導を始めてからまだ1年目…という方が多かったからか、1社契約の方が6割を超えていました。2社以上の方もちらほらいらっしゃる形です。
担当している業務範囲※複数回答可
今回は前回と違い、担当している業務範囲について詳しく聞いてみました。
やはり、個別の対面面談やICTはほとんどの方がやっていらっしゃいました。事業所・会場型を担当されている方もかなりいらっしゃいます。
意外と多かったのは、対面の中間・最終面談をやっている方でした。
集団の対面面談や当日分割面談はあまりいなかったです。案件もあまりないのではないでしょうか。第4期でも議論されていましたが、今後は当日分割面談は増えていくかもしれませんね。
また、継続支援は、電話とメールを担当されている方が同じくらいいらっしゃいました。
繁忙期はいつでしたか?※複数回答可
前回と同様、皆さんがかなり気になっているであろう繁忙期について聞いてみました。
こうやってみると、12月~3月は皆さんかなり忙しそうですね。6~8月もぼちぼちといったところではないでしょうか。
4月、5月、9月は前回同様閑散期だったようです。今後のスケジュールの目安にしてくださいね。
一番収入が多い月はいくら稼いだ?
前回は年間でいくら稼いだか、を聞きましたが、今回は一番多い月の収入を聞いてみました。
今回は扶養内の方が結構いらっしゃったので、かなりまばらな結果に。
こうやってみると、やっぱり特定保健指導だけで20万円超えをするのって意外と難しいのでは…!?と思っています。
一番収入が少ない月はいくらだった?
多かった月とは逆に、少なかった月の収入も聞いてみました。
5万以下が6割越えです…。皆さん、これを聞いてどうでしょうか?
個人的には、特定保健指導の収入幅は25万~5万くらいなのかなと思いました。
改めて、特定保健指導だけでコンスタントに稼いでいくのは難しいというのがよくわかりました。
特定保健指導のお仕事、する前に勉強した?
よく、特定保健指導をする前に何を勉強したらよいですか?と聞かれるのですが、私自身あまり勉強しなかったので、皆さんどうしてるのかな…と思い聞いてみました。
結果は半々です。意外としていない方もいらっしゃいますよね。飛び込んだ方がいいのかも?
どんなもので勉強した?※複数回答可
特定保健指導のお仕事をする前に勉強した方に、どうやって勉強したかを聞いてみました。
参考書などの書籍、セミナー、ネットの情報がいずれも高い結果に。皆さん一通り調べているイメージです。
私のブログでは、書籍やセミナーについての情報をまとめていますので、良かったら下記をご参考ください。
今、どんな媒体で勉強している?※複数回答可
お仕事をスタートしてからはどんなふうに勉強しているのかを聞いてみました。
書籍やセミナー、ネットの情報で勉強されている方が多い一方、やはり実践する中で…!と答えている方も多かったです。
やはりやってみないとわからないのが特定保健指導。実践を積むのは非常に大切ですよね。
会社の研修がある方も。うらやましい!
始める前と後のギャップはあったか?
意外とあると答えた方が多かったです。その理由についても聞いてみました。
どんなギャップだった?※自由回答
-
- 場数が必要!たくさんやるのが大事。
- 『指導』という名前の割に、指導ではない、並走。
- 対象者のやる気が思った以上にたくさんいる。
- 保健指導を希望していない人にも指導しなきゃいけない。
- 架電業務が意外と大変、時間をとられる。
- 電話支援の時間が持たなくてつらい。
- 専門知識は後からいくらでも賄える!
- 知識よりも共感や動機付けを行うコミュニケーション能力やカウンセリング技術、雰囲気作りが必要。
- 事務的な仕事が多い
- アポ取りは営業トークなど面談以外のスキルが必要。
- 面談の対応や雰囲気はヒトによって全然違う
- 月により仕事量に差が出る。
- 単価が高いけど、スケジューリングが上手くいかない。
- 業務に比べて収入が少ないので、意外と稼げない(アポ架電などに収入が発生しない)
- 自分の時間に合わせた働き方ではなく、全力で対象者都合になってしまう。
- 繁忙期はかなり忙しいが、閑散期はほぼ仕事がない。想像以上に差がある。
- マニュアルが煩雑。
特に多かったのは、「知識よりも他の技術が大事!」「思ったより稼げない、仕事量に差がある!」の2つでした。
始める前にやっておけばよかったこと※自由回答
特定保健指導のお仕事を始める前にやっておけばよかった、やっておいてよかった!と思った子をと聞いてみました。
- 本を読む。
- 検査値の読み方を勉強しておく。食事との関連についても調べる。
- エビデンスに基づいた説明の仕方を訓練しておく。
- 会話の引き出しを増やしておく。
- コーチングの勉強、カロリー計算。
- ロープレの数をこなす。
- 保健師なので栄養指導の勉強をしておけばよかった。
- 病院勤務の経験があったらよかった。
- いろんな方と交流して、コミュニケーション能力を培う。
- 会社のリサーチ。
- とりあえず飛び込む!案ずるより産むが易し。
- フリーランスや個人事業主について調べる。
特に多かったのは、コーチング技術やコミュニケーション能力に関することです。 また、「とりあえずやってみるのが大事!」と答えている方がかなりいらっしゃいました。
やってみないとわからないことがたくさんあるからなのかなと思います。
アンケートを終えて思ったこと
特定保健指導のお仕事の最大のデメリットである仕事量の差については、かなりの差が出ています。
個人的には、特定保健指導のお仕事だけで毎月コンスタントに稼ぐのはなかなか大変です。ただ、繁忙期に休みなく働き、閑散期はのんびり過ごす、という働き方が理想なのであればよいのかなと思いました。
また、仕事を始めるまで、よりも仕事を始めてからのほうが悩みはどんどん出てきますし、日々勉強が必要なお仕事だなと痛感しました。(どんなお仕事でも同じだとは思いますが…)
今後もこのような発信を通して、これからお仕事を検討されている方のギャップが埋まるようになればいいなと思います。
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