こんにちは!にゃんちゅうです。
フリーランスの管理栄養士として、3社の会社で特定保健指導のお仕事をしています。
この3社の中だけで報酬の金額が異なるのはもちろん、面談方法などによっても報酬は異なります。そのため、実際時給換算すると自分がどのくらいで働いているのかわかりにくいですよね。
今回は、私が特定保健指導のお仕事を受けたものについて、時給換算にするとどのくらいになるのかを計算してみました。掛け持ちや支援の時間のかけ方によっても特徴がありましたので、なかなか稼ぐイメージがつかない方の参考になったらうれしいです。
案件ごとに報酬が異なる特定保健指導
特定保健指導のお仕事に限ったことではありませんが、業務委託の場合、1件あたり報酬金額が決まっていることがほとんどです。
そのため、実際にかかった時間によっては時給換算すると、最低時給を下回ってしまうような金額になってしまうこともありますよね。
また、特定保健指導は支援方法や面談方法、アポ架電の有無、会社によって金額が様々。そのため、かかる時間を意識しながら働かないと、稼ぐのはかなり難しくなってしまいます。
皆さん、初回面談と報告書、移動時間を鑑みて、時給いくらで働いているか気になりませんか…?
実際に私がどのくらいの時給で働いているのか、自分自身で気になったので、調べてみました!
実際に働いた分を時給換算してみた
単価の考え方
私は3社で契約しています。それぞれA社・B社・C社としましょう。各社、契約している金額・担当している業務範囲などが異なります。そのため、下記のような形で報酬・時間を計算することにしました。(少しダミーを含んでいます)
ちなみにICT面談は全て在宅のため、移動時間は加味していません。
【A社】
- 担当業務:初回面談(個人対面・事業所・会場型、ICT)のみ
- 個人対面のみアポ架電業務あり
- 個人対面面談の報酬と時間:¥5,000/件、3時間/件(往復の移動時間とアポ架電2時間+面談時間45分+報告書作成15分)
- 事業所・会場型面談の報酬と時間:1日当たりの件数・金額・時間はその日により異なる
- ICT面談の報酬と時間:¥2,000/件、1時間15分/件(準備15分+面談時間45分+報告書作成15分)
- キャンセル料と時間:¥500/件、15分/件(アポ架電でのキャンセルやICT面談の当日キャンセル)
【B社】
- 担当業務:初回面談(ICT)、継続支援(メール支援)
- アポ架電なし
- ICT面談の報酬と時間:¥2,000/件、1時間15分/件(準備15分+面談時間45分+報告書作成15分)
- 継続支援の報酬と時間:¥500/件、15分/件
- キャンセル料と時間:¥500/件、15分/件(当日キャンセル)
【C社】
- 担当業務:初回面談(ICT)、継続支援(メール支援)
- アポ架電なし
- ICT面談の報酬と時間:報酬は1日にこなした件数により異なる。件数×1時間+30分/日(準備30分/日、面談時間45分/件+報告書作成15分/件)
- 継続支援の報酬と時間:¥500/件、15分/件
- キャンセル料と時間:¥500/件、15分/件(当日キャンセル)
これだけ見ても、会社や業務内容、面談方法によってかかる時間や1件あたりの報酬が異なっているのがよくわかりますね。
9か月分を振り返ってみた
私が実際に特定保健指導で稼いだ金額と業務件数をみていきましょう。ただし、他の仕事をしていたことや体調不良、閑散期などの影響もありましたので、その点はご理解の上、参考にしていただければと思います。
また、件数・収入金額は3社の合算となります。
1か月目:A社、B社の稼働開始!
【業務件数】
- 対面面談:4件
- ICT面談:3件
- キャンセル:19件
→稼働時間:20.5時間
→収入:¥35,500・・・時給¥1,732
1か月目、様子を見ながら案件に応募したので、あんまり稼げず。アポ架電してもキャンセルが多くて結構へこんでました。
2か月目:C社も稼働!
【業務件数】
- 対面面談:8件
- ICT面談:9件
- 継続支援:4件
- キャンセル:31件
→稼働時間:43.5時間
→収入:¥79,500・・・時給¥1,828
2か月目から3社全て稼働開始。ただ、様子を見ながらシフトを提出したので、あまりICT面談は増えていません。対面面談が少し増えましたが、キャンセル率は相変わらずでした。
3か月目:3社全てICT面談スタート!
【業務件数】
- 対面面談:5件
- 事業所型面談:4件
- 会場型面談:3件
- ICT面談:42件
- 継続支援:16件
- キャンセル:25件
→稼働時間:88時間
→収入:¥149,500・・・時給¥1,699
3社すべての会社でICT面談がスタートしたため、ICT面談でかなり件数が増えました。また、対面だけではなく、事業所型や会場型に挑戦しはじめました。報酬額はそこそこいきましたが、時給がちょっとずつ下がり始めていますね。
4か月目:体調不良で一部稼働ストップ。
【業務件数】
- 対面面談:3件
- 会場型面談:12件
- ICT面談:26件
- 継続支援:20件
- キャンセル:7件
→稼働時間:66時間
→収入:¥102,500・・・時給¥1,553
この月、実は体調不良により、一部のICT・対面面談をキャンセルし、それ以外のお仕事は何とかこなしました。そのため、ちょっと案件・金額も少なめに。ただ、時給はさらに落ちているのはなぜか…勘のいい方はわかりそうですね。
5か月目:引き続き体調不良。
【業務件数】
- 会場型面談:21件
- ICT面談:21件
- 継続支援:18件
- キャンセル:4件
→稼働時間:67.75時間
→収入:¥94,000・・・時給¥1,387
先月に引き続き体調不良だったため、対面面談などはお休みし、負担が少なく1日でまとめて件数が稼げる会場型面談を多めに入れました。
ただ、時給がまさかの展開に…。ついに¥1,500を切りました…。
6か月目:復活!だけど、閑散期?
【業務件数】
- 対面面談:1件
- 会場型面談:19件
- ICT面談:22件
- 継続支援:16件
- キャンセル:5件
→稼働時間:57.5時間
→報酬額:¥93,000・・・時給¥1,617
体調が復活したので、少しシフトを増やしたものの、閑散期と被ってしまいあまりうまく稼げなかった月です。時給はちょこっと復活していますね。
7か月目:件数増えるも思ったより稼げない
【業務件数】
- 対面面談:2件
- 会場型面談:8件
- ICT面談:36件
- 継続支援:16件
- キャンセル:2件
→稼働時間:75時間
→収入:¥125,000・・・時給¥1,673
件数が増えたので、収入も増えました。ただ、時給はあんまり改善せず。効率よく働くにはどうしたらよいかを考えました。
8か月目:一部の案件をストップし、他のお仕事を増やす。
【業務件数】
- 対面面談:1件
- ICT面談:33件
- 継続支援:26件
- キャンセル:2件
→稼働時間:47.75時間
→収入:¥103,000・・・時給¥2,157
先月よりも収入は減ったものの、時給は大幅に改善!効率重視で、請け負う仕事を選び始めました。また、特定保健指導以外の仕事を増やして、収入アップを図りました。
9か月目:他のお仕事が忙しくなったけど、効率はUP!
【業務件数】
- ICT面談:22件
- 継続支援:52件
→稼働時間:38.25時間
→収入:¥80,000・・・時給¥2,092
特定保健指導以外の仕事が忙しくなったため、件数はちょっぴり抑えめ。でも時給は¥2,000キープできました!
対面・事業所・会場型・ICTでの時給を比べてみた
この9か月間において、初回面談の方法では、時給はそれぞれどう違ったのでしょうか?私の場合のざっくりとした計算ではありますが、ご参考ください。
対面面談
時給・・・¥1,667
1件あたりの報酬額は一番高い対面面談ですが、アポ架電が必要なこと、移動時間などによって、時給換算したらこんな感じです。
ただ、移動時間を短縮できれば、もう少し時給は上がりそうですね。つまり、効率よく回るために一日に何件も対面面談のアポを入れることができれば、しっかり稼げそうです!
事業所型面談
時給・・・¥1,500
アポ架電の必要がなく、さらにキャンセル率も少ない事業所型。(私の場合ですが)
移動時間と準備の時間が少しかかりますが、面談はその日1日で複数人できるのが魅力ですね。空いた時間で報告書を書き終えられれば、効率よく稼げる案件の一つです。
会場型面談
時給・・・¥1,122
まさかの時給¥1,000近かったのが、会場型面談でした…!
事業所型とあまり変わらない仕事内容ですが、実はかなりキャンセル率が高いです。しかも、会場型の場合はキャンセル料が発生せず、こなした案件と拘束時間によって決定します。そのため、キャンセルが多いと、時給がめちゃくちゃ下がるという仕組み…。
私が請け負った案件では、キャンセルがかなり多発していたため、このような結果になりました。
効率が悪いため、私は別のお仕事を持ち込んで、キャンセルが出たら別の仕事をして、稼ぎ損を防いでいました。無駄な時間はなくしたい!
ICT面談
時給・・・¥1,889
1件あたりの報酬額が少ないICT面談ですが、移動時間がないことから時給はかなり良くなりました。
個人的にICT面談は、雰囲気が伝わりにくかったり、やりにくい部分もありますが、効率よく稼ぐ点はとても良いなと感じています。
会社ごとの時給を比べてみた
会社ごとに比較すると、時給はどうなるのか、実際に計算して比べてみました。
A社の場合
時給・・・¥1,492
時給の高いICTだけではなく、対面や会場型、事業所型面談のあるA社は、時給は少なめ。準備にかなり時間がかかるため、このような結果になっています。
実際に会って面談するのはとても好きなのですが、非効率…ということがよくわかりました。
B社の場合
時給・・・¥1,696
ICTメインで、1件あたりの報酬額が決まっているB社。時間を選ばず継続支援ができることもあり、かなり働きやすいです。準備に少し時間がかかりますが、時給はA社に比べると若干高め。移動時間も必要ないのも影響していますね。
C社の場合
時給・・・¥2,184
1日あたりの件数によって報酬額が決まっているC社が、3社の中で一番時給が高くなりました。これは、報酬額の違いによるものが影響しています。詳しくはあまり記載できませんが、かなり楽しく働かせてもらっています!仕事内容的にも、3社の中で一番厳しいですが、それだけやりがいを感じながら働けているのがとてもありがたいです。
私なりの対策
月ごと・面談方法ごと・会社ごとに時給を計算してみると、かなり特徴があることがわかりました。これをもとに、どうやって時給を下げずに効率よく働くことができるのか を私なりに考えてみました。
- 優先順位をつけて、案件や会社ごとにシフトを調整する
- 移動時間はなるべく短くなるよう工夫する
- 報告書や継続支援などは時短できるように工夫する
1については、やはり時給が良い案件から予定を組んでいくことで、必要以上に稼ぎを少なくすることを防ぐことが大切だと思います。もちろん、自分のストレス耐性ややりやすさも重要です。そこのバランスを見ながら、予定を組み立てていけるといいと思います。突然のキャンセルはどうしてもつきものなので、別の仕事で穴埋めできるような工夫も必要ですね。
2.は移動時間が長くなればなるほど、時給が下がってしまうので、なるべく近場の案件に応募できるようにしておくといいでしょう。
3.の報告書や継続支援は、1件あたりの報酬額が決まっているため、かける時間が長くなればなるほど、時給単価は下がります。フォーマットをあらかじめ作っておいたり、文言をストックしておけば、時間を短縮することができます。効率よく仕事をするにはどうしたらいいかを考え、仕組み化しておくことは、どんな仕事をする上でも大切なことです。
最初から時給換算で稼ぎたいなら…
1件あたりの報酬が決まっている形態だと、仮に仕事をミスなくゆっくりやりたいという方は、時間がかかってしまうことで時給が下がってしまいます。
ですので、そういった場合は契約形態を派遣や正社員などで探すのも手です。
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