終わりました。ありがとう青春。
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これは感動を共有するための、ネタバレです。 見たくない人は別の記事を見てね!
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率直な感想。ありがとう監督。
Qの続きが見れる喜び
エヴァQを上映朝一に見た時、混乱しすぎて1日中エヴァのことを考えてました。授業中も心ここに在らず。 ・・・14年後?宇宙?人類きえた?みんな冷たくない?誰も目線が合わない?カヲルくん!! それがですよ。 今作はちゃんと続きから始まった。 これだけで歓喜。
絶望と日常、立ち直る過程。
ニアサーを乗り越えて人類生きてた。よかった。 アスカとケンスケの、シンジに対する距離感が優しくて。 てかアスカが人と一緒に暮らしてる奇跡。ケンスケと恋のフラグだなと思った。 委員長が語る日本語の意味。こんなに優しいことあるか。 立ち直るまでの過程を丁寧に描かれてて、終始泣けた。 全員が救われた。
見た人が補完される映画、エヴァンゲリオン。僕らは何を学んだのか。
映画のプロットや表現力を見るのが好き。 そこから、どんな想いが滲み出た作品なのか味わうのが大好き。 シンエヴァに込められた想いってなんだったんだろう。 キャラクターの成長に伴い、観覧者である僕らも学びを得られる。
1.続編は「当たり前じゃない」と僕らは知った。
第一に、監督に、数々のクリエイターに。感謝しかない。 何年もかけてエヴァと決着をつけてくれた。 プロフェッショナル仕事の流儀で庵野監督、スタッフさんの激闘が見れた。 アイデアを全員が絞りに出して、それでも捨てて、練り直して、期限ギリギリまで工夫する。 それだけじゃなく命を削ってる。 当たり前のように僕らは見ているが、ありがたいことだった。
2.絶望してても世界は優しい。救いの手を掴めるか。
ニアサーは、震災やコロナという絶望の象徴。 絶望しても立ち直れるか。
シンジは絶望して自分で自分を追い込んでいる。 しかし実は世界は優しい側面もある。気付けるかどうか。 救いの手を差し伸ばしてくれている人が、きっといる。 その手を掴む勇気はあるか。
3.他者が存在しない世界は冷たい
今思えば、エヴァQとは、一方通行でシンジのみの目線で冷たく描かれたものだった。 アスカを助けられなかったのに、目の前のアスカに興味がない。 ミサトさんの抱える苦しみに気付けず、一方通行に優しくしてよと求める。
何も考えずシンジ自身のことしか考えていない時、それは他者が存在しない冷たい世界かも知れない。
4.囚われていることに、気付けるか。
ラストのシーン、シンジらは電車というレールに乗らず、エヴァのいない実写たる現実に進む。 囚われなくなったのは、シンジだけじゃない。
妻の死に囚われたゲンドウは、シンジの中にユイを見出すことができた。 過去に負い目を感じるミサトは、改めて自分を貫き通した。 夢に囚われた冬月は、ついに終わることができた。 弱さと向き合わなかったシンジは、ついに他者も弱さと戦っていることを知ることができた。 強く良い子であろうと囚われたアスカは、シンジを好きになってしまうプログラムを乗り越え、ケンスケと出会えた。 シンジを救うことに囚われ、自分の存在意義を依存していたカヲル君も、カジの友人になるという新しい道を見つけられた。
今までのエヴァを知る人は、綺麗にまとまっていて逆に驚きを隠せないのかも知れない。 エヴァという麻薬に浸っていた。僕らも囚われていた。 誰もが納得する映画を目指したのは、ある意味で逆手を取った新しいエヴァだった。
さようなら、すべてのエヴァンゲリオン