最近、全く記事を書いてない・・・やばい。 自分を変えたい。この言葉を言い続けて何年。
デザイナーという経歴を活かして解決策を見つけられないか考えてみました。
アプローチ:探索するところから。
早速、ダブルダイアモンドというデザイン思考の定石を使って考えてみます。 ステップは2つのダイアモンドから成り立ちます。 ①正しい問題を見つける②正しい解決策を実施する。 問題や解決策をすぐに断定せず探索し、選択肢を増やしてみることが特徴です。 3人寄れば文殊の知恵ではないけれど、選択肢が増えれば解決可能性が高まります。
さて、記事を書けない・書こうとしないのは何故だろう?問題がどこにあるかフレームワークを使って探していきます。
問題探索①フォッグ式消費者行動モデルとIf-Then
フォッグ式消費者行動モデルとは、買い物などの消費行動をするために必要な3つを整理したもの。 実行するには、動機(Motivation)・実行能力(Ability)・きっかけ(Trigger)が必要と言われています。 つまり、やる気があって簡単にできることであれば、きっかけさえあれば実行できると。
例えば、ブログを書く動機は高いか、書くのが難しくないか、書くきっかけはあるか。
これを実用化したものがIF-Thenプランニング「IF●●,Then●●. (もし●●なら、●●する。)」で、事前に動機付けを整理し、簡単にできる実行内容を決めておいて、きっかけを定義するもの。 きっかけを事前に定義しているため、動機を想起しやすく、行動も小さいので実行されやすい。
例えば「もし記事を読んだら、ネタにストックする」など。
そもそも習慣になっていれば、「朝起きたら」などときっかけもあるし難易度も低い。
問題探索②コンフォートゾーンに戻る
そもそもモチベーションってなんだろう。 先ほどのB=MATの図でもモチベーションが出てきました。 やるぞーって言ってモチベーション上がるなら、もう大量に記事を書けてる気がします。
よく言われるのがコンフォートゾーンを抜け出してチャレンジが大事って言葉。 現在ブログを書いてないのだから、ブログを書くということがコンフォートゾーンから抜け出してるので、合ってる。その割にモチベーションが高いわけではない。むしろ書くのが面倒だし書かないで済むならそうしたい。そのくらいの気持ちでいる。
実はこれ逆が簡単だそうです。 人間、コンフォートゾーンに戻ろうとする力が強力なのです。 嫌なところから落ち着ける場所に戻ろうとする回避的な力を使えば、自然と動機付けされるそうです。
言い換えると、ブログを書いてない自分をどう捉えるかという話。 目標である「書いてる自分」をコンフォートゾーンとし、現状の「書いてない自分」をコンフォートゾーンの外にいると捉える。外にいるので気持ちが悪く、コンフォートゾーンに戻るには書くしかない。よって書かれる。
本当にできるのか?言葉遊びに見えるが、本当にコンフォートゾーンの認識を変えられるのか?
これ実はコーチングの1つの領域だという。 どうやって変えるかは解決フェーズに任せて、問題発見としてはここが無難かもしれない。
問題探索③Hookedモデル
もう少し探ってみる。人参をぶら下げて走らせる、報酬を元にしたモデルはどうか検討してみる。 ニール・エヤールのHookedモデルはFacebookやInstagramなどスタートアップのバイブルと言われました。
Instagramの投稿ボタンやいいねなどの通知をTriggerとしてアクションをひきだし、報酬としていいねなどの反響を得る。そしてさらに投稿という名の投資をすれば、それ自体がTriggerとなり次の報酬となる。このハマるサイクルがHookedモデル。
ブログを書くことにハマるにはどうしたら良いだろう?という問いに変えてみれば、やはり報酬が大事。 ブログを書けば、周りから反響を得られたり不労所得を得られるかもしれない。しかしそれは、駆け出しの僕みたいな人には得られない報酬。なので違う報酬を設計する必要がある。
また、Hookedモデルで重要なのが報酬を確約させないこと。不確か、不透明、ランダムだからこそ面白みがあり、試行錯誤があり、つまりハマっていくのだという。
課題定義
以上から問題は三種類。
①思い出すきっかけが無く、書くこと自体が難しいのかもしれない そもそもいつブログを書くのか決まってなければ、書こうと思い出す機会がない。 それだけでなく長文を書こうとしたり、書くのに時間がかかったり、事前にネタがなかったり、一気に書いてしまったり、簡単に記事を書けないのがハードルになっているかもしれない。
②セルフイメージが問題かもしれない 「書いてない自分」をコンフォートゾーンに置いてしまってるからモチベーションが低い説。 「書いてる自分」が当たり前でコンフォートゾーン。「書いてない自分」がストレッチゾーンとすれば解決できるかもしれない。特に「いつ」書いてるかセルフイメージが足りてないかもしれない。
③ハマるためのトリガーと報酬がないからかもしれない ブログ初心者にとっての報酬ってなんだろう。どんな報酬なら、もっと書こうと思えるのだろう。書くことがアクションでありインベストメントでありたい。 さらにそれが外部からお知らせされるようなTriggerであればHookedサイクルが回りそう
試作探索
問題は三種類出せましたが、どれがクリティカルなのか課題を定義するには情報不足。 いずれも試すしかありません。 しかも普遍的なものではなく個人差が出てくる箇所です。
デザイン領域ではプロトタイプというのですが、手軽に試せる形にして、それが良いのか悪いのか検証していきます。
試作品①思い出す起点づくり・難易度の低下
思い出せて、手軽に記事を公開できることをゴールとして解決策を考えてみます。
思い出す起点アイデア
- カレンダーで執筆予定時間を抑える
- トイレに前回記事を書いた日付を書く
手軽にするアイデア
- 30分で公開する
- 思いついたネタをメモしておく
- どんな記事でも書いて良いことにする
あとは試すのみ
試作品②書くのが当たり前セルフトーク
実は2ヶ月間、リングフィットが続いていた時がありました。 その時にはリングフィットするのが当たり前、やらないのヤバイっていうような会話を夫婦でしていました。
コンフォートゾーンを変えるには、実は会話が重要。 会話を通して、自分自身へのセルフトークが変わる。 自分で思い込んでるコンフォートゾーンが変わる。
「週1が当然なのに、今週ブログ書いてないやばい」
書くのが当たり前でしょっていう話題を妻にけしかけ、それによって自分の行動が変わるのか様子を見ます。
試作品③書きたくなる報酬を見つける
Google Analyticsを手軽に見えるように変えました。 スプレッドシートで毎週自動で更新され、セッション数が増えてるか見れます。 これを1つの報酬として用意します。
自分で見に行かないといけないので、これではTriggerとしてはいまいち。 ということで夫婦用のSlackで毎週リマインドすることにしました。
解決提供
試作した施策を試しています。また追記しますのでお待ちください!
↓今回参考にした書籍はこちら↓