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レシピの書き方にルールはあるの?仕事で使えるレシピの書き方の基本を紹介

2022-08-10料理・栄養9561

こんにちは、にゃんちゅうです。

突然ですが、皆さん、「レシピ」って書いたことありますか?

料理を作るときの指示書という意味合いのあるレシピ。読んで作ったりする方は多いと思いますが、実際に自分が書くとなると、どうやって書いたら良いか悩みますよね…。

今回は、「レシピ」の書き方、基本編という形でレシピを書くのに必要な情報などを整理してお伝えします。

これを読めば、クックパッドなどのレシピサイトに投稿するときや、お仕事でレシピ作成をするときに悩まなくて済むかも!?

あくまでここでお伝えする内容は一例になりますので、ご自身でもいろいろ試行錯誤してみてくださいね。

それではいきましょう!

レシピに書いてある基本情報

cooking recipe

ますは、レシピの構造について理解しましょう。

レシピには下記のようなことが書かれています。(※印がついているものは必須ではありません。)

料理名

料理の名前です。実はこの料理名、とっても重要!この料理名を見た人が「美味しそう!」「作ってみたい」と思ってもらえるような料理名にすることが大切です。

例えば…

  • ハンバーグ → きのこソースハンバーグ
  • 生姜焼き → さっぱりポン酢の生姜焼き
  • サラダ → 海老とサーモンのシーフードサラダ

これで他の料理と差別化できますね。

その他にも、

  • メインの材料と調理法を組み合わせる → 「豚肉となすの トマト煮
  • メインの材料と味付けを料理名にする → 「鶏肉とアスパラガスの レモンソース 炒め」
  • 食感や擬音語を使う → 「ふんわり 親子丼」
  • 料理の価値を表現する → 「 5分でできる! ほうれん草の胡麻和え」

料理名をつけるにはこれだけの種類があります。

レシピが誰に対して届けたいものなのか、このレシピの価値はどこなのか、クライアントが何を求めているかによって選択できるといいでしょう。

料理の紹介文※

ユーザーに向けてその料理がどんな料理なのかを紹介しましょう。

例えば「さっぱりポン酢の生姜焼き」の場合…

「ポン酢でさっぱり味に仕上げました。暑い夏の献立にもぴったりです」

私は、どんな味、どんな時に、どんな人におすすめなのかを書くことが多いです。

これはレシピサイトなどによってどんなことをどのくらい書くべきか変わりますので、ユーザーに合わせましょう。

材料(材料表)

この料理を作るのに必要な材料を全て記載します。材料表の書き方は、この後詳しく解説しますね。

何人分か(もしくは何個分か)

上記の材料でこのレシピを作ったとき、何人分になるのかを表記します。一般的には「2人分」もしくは「4人分」で表記することがほとんどです。

2人分で書いたものを、4人分で作るためには単純に重量を倍にしても同じように作ることができません。調味料や煮汁など、量が変わるものもあるからです。レシピは誰が作っても同じように作れるようにする事が大切です。実際に作った分量で記載するようにしましょう。

また、作り置きレシピやジャムなどの一度にまとめて作るようなレシピで、何人分か書くのが難しい場合は「作りやすい分量」と表記することもあります。

お菓子などの場合は、何個出来上がるか記載したり、使った型のサイズを記載するとわかりやすいです。

例えば…

  • ホールケーキの場合・・・15cm丸型1台分
  • パウンドケーキの場合・・・17cm×8cmのパウンド型1台分
  • クッキーの場合・・・24枚分

このように料理によって、わかりやすく伝えられるように使い分けましょう。

作り方

この料理の作り方を順番に記載します。①、②など数字で表しましょう。 詳しい書き方はこの後解説します。

ここでよくある疑問。

「下ごしらえってどうしたらいいの?」

下ごしらえについては、表記の仕方が3パターンあります。

1. 作り方の最初に下ごしらえの手順を入れる方法

一番スタンダードなやり方です。下ごしらえも作り方の一部として、そのままの手順で書いて問題ありません。

2. 作り方とは別に【下ごしらえ】という項目を作る方法

下ごしらえが複雑な場合や、お菓子作りのように、下準備が必要な場合におすすめの記載方法です。

3. 材料の横に下ごしらえの詳細を記載する方法

この方法は、一番作り方の部分がすっきりします。作り方の工程をたくさん書けない場合におすすめです。

(例:左が作り方の表記、右が材料の表記)

  • バターを常温に戻しておく → バター(常温に戻したもの)
  • しめじは石づきを取りほぐす → しめじ(石づきを取ってほぐす)

調理のポイント※

作り方では書くことができない、調理上の注意点やポイントを記載します。

例えば「さっぱりポン酢の生姜焼き」の場合…

「肉は加熱しすぎるとかたくなるので、ポン酢を入れたらさっと炒める程度にしましょう」

作り方の文章だけだと、ちょっと難しいかも?という点や、上手に作るためのポイントなどを記しておきましょう。

料理写真、工程写真※

出来上がりの料理写真があると、よりレシピのイメージがつきやすくなります。簡易的な撮影レベルであれば、スマホでも問題ないです。撮影の仕方を工夫すれば、スマホでもきれいに撮影できますよ!

また、工程写真があると、作り方も伝わりやすくなります。全ての工程ではなく、ポイントだけ写真があってもいいと思います。

写真の撮り方はこちらの本を参考にするといいですよ。フードスタイリングについても解説しているので、料理写真が上手く行かない方は、一度読んでみてください。

こちらの本を読むと、大切なのが「光」ということがよくわかります。自然光で撮影するのが一番ですが、なかなか限界もあるので、簡易的なレフ版も一つ持っていると重宝します。

栄養計算※

レシピに対して価値づけができる栄養計算。例えば、「糖質オフ」「脂質少なめ」「たんぱく質をしっかりとるレシピ」など、栄養にフォーカスした料理の場合は、これがあるとより説得力が増します。

管理栄養士が作るレシピ、ということなら最低でもエネルギー量と塩分くらいは表記しておくといいかもしれないですね。

栄養計算のソフトは、無料で使えるものもあります。下記記事をよかったら参考にしてください。

フリーランス&副業向け!栄養計算が楽になる便利なサイト・ツール、本を紹介!

レシピに書くべき情報が分かったところで、よく質問される「材料」と「作り方」の書き方についてより詳しく解説していきます。

材料表の書き方

まずは使うものを全て書き出す

レシピで使う材料を全て書き出しましょう。

忘れがちなのは、最後の仕上げに使う黒こしょうや青ねぎ、パセリなどのトッピング。調味料や煮込むときにいれる水などです。

書き出さなくても良いものは、

  • ゆでるためのお湯
  • 野菜を洗う水

くらいだと思います。

きゅうりなどの塩もみで使う塩も、ここには入れないで、作り方の時に

「ボウルにきゅうりを入れ、塩(分量外:小さじ1 )を加えて、もみこむ」

みたいに、分量外で記すこともあります。

材料の名称は正しく書こう!

材料の名称は、正しい名称で書きましょう。

省略せず、商品名や一般名などをできるだけ使わないようにします。誰が読んでも伝わる名称で書いてください。

紛らわしい単語を一部ご紹介しますね。絶対使ってはいけないわけではありませんが、あまり好ましくはないです。(下2つは材料には書きませんが、作り方でよく出てくるものです)

  • ×プチトマト → ミニトマト
  • ×シーチキン → ツナ(もしくはツナ缶)
  • ×万能ねぎ → 青ねぎ、細ねぎ
  • ×タッパー → 保存容器、密閉容器
  • ×ジップロック → 密閉袋

材料の単位も注意

材料によって数え方が異なるので、単位には注意しましょう。

重量をそこまで指定しなくても大丈夫なのであれば、〇袋、〇パックなどざっくりとした形で表記することもあります。

肉や魚の場合は、「〇枚(〇〇g)」というように、枚数と一緒に重量も一緒に表記するとかなり親切です。

調味料については、基本「大さじ」「小さじ」で表記します。また、水や酒など「ml」「cc」などを使う場合は、表記をどちらかに揃えましょう。

調味料やトッピングでよく使う表現が、「少々」と「ひとつまみ」「適量」と「適宜」 です。それぞれ意味が異なるので、きちんと使い分けておきましょう。

  • 少々:親指と人差し指でつまんだ量
  • ひとつまみ:親指、人差し指、中指の3本でつまんだ量

→少々よりもひとつまみのほうがわずかに多い量です。

  • 適量:ちょうどいい量、必ず入れる
  • 適宜:その場にあった量で、 入れても入れなくても良い

※適量は乱用すると味付けが一定でなくなり、レシピとして成立しなくなります。使いすぎには注意してください。

一緒に混ぜて作るものはひとくくりにする

合わせ調味料やたれ、ドレッシング、など複数の調味料を混ぜるものについては、ひとまとめにしておきます。材料の前か後に記号をつけたり、材料の前の行に書いておきます。

よく見るのだと、「★」「☆」「A」「B」などでまとめているものが多いです。

(例)

  • ★酒・・・大さじ1
  • ★砂糖・・・大さじ1
  • ★しょうゆ・・・大さじ1
  • ★水・・・50ml
  • ☆塩
  • ☆鶏がらスープの素(顆粒)

→これで、★と☆をそれぞれまとめておくことができます。

もしくは、「ドレッシング」「煮汁」などといった表現でまとめてもOKです。こうすると、作り方の時に「ドレッシングの材料を混ぜる」といった形で表現することができ、とってもわかりやすくなります。

材料を書く順番

材料を書く順番にこれといったルールはありませんが、自分の中で決まりを作っておくと良いと思います。

私がよく使う順番は、

  1. メインとなる材料(その料理で一番メインになるもの)
  2. サブの材料(分量の多い材料から順に)
  3. 基本調味料(酒、砂糖、塩、みりん、しょうゆなど)
  4. 上記以外の調味料(トマトケチャップ、和風顆粒だしなど)
  5. 油や粉もの
  6. トッピング(パセリ、青ねぎ、適宜いれるものなど)

が多いかなと思います。メインの材料に下味などをつける場合は、3のタイミングか1の下に書くこともあります。

これはレシピのサイトや雑誌によっても決まりがさまざまです。気になる方はいろんなレシピ本やサイトをチェックしてみましょう。

作り方の書き方

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手順を整理しよう

まずは、レシピの手順を整理します。最初から書くのが難しい方は、図解にしたり、箇条書きにして整理してからやるとスムーズですよ。

複数の材料を加えていく場合の表現

ひとつのボウルやフライパンに調理をしながら順番に材料を入れていく時がありますよね。

最初にいれる材料を入れる場合は「(材料) を入れて」、既に材料が入っている場合に追加で材料を入れるときは、「(材料) を加えて」という表現にしています。

こうすることで、文章にメリハリがついて、読みやすくなります。

(例)

×ボウルにひき肉、塩を入れてよく混ぜ、玉ねぎ、ナツメグを入れてよく混ぜる

   ↓

〇ボウルにひき肉、塩を入れてよく混ぜ、玉ねぎ、ナツメグを 加えて よく混ぜる

加熱時間が明確でないときの表現

加熱する時間や火加減などもきちんと書き出しましょう。煮込みなどの場合は〇分煮込む、と表記するといいですが、炒める時間は条件によって異なる場合があります。そのようなときに使える表現をまとめておきます。

  • 煮立ったら~を入れる
  • 肉の色が変わるまで炒める
  • ~~がしんなりしてきたら、
  • 全体に油が回ったら~~、
  • 水気が飛ぶまで炒める

大量調理ではないので、細かく分数を書くところと、そうでないところを分けておくと作りやすいレシピに仕上がると思います。

順番ごとに書いていこう

レシピの手順が整理できたら、①から順番にレシピを書いていきます。材料の項目でお話しした下ごしらえの部分がある場合は、そこから順番に書いていきましょう。

特に下ごしらえで野菜も肉・魚も切る場合、先に肉や魚を切ってしまうと衛生上あまりよくありません。ユーザーの方への配慮として、先に野菜を切ってから肉や魚を切る手順にしておくと親切です。

実際に作る場面を想像しながら、手順も気を付けるといいですね。

材料の表記は簡略化してOK

作り方に材料を書くときは、材料表で書いたものをそのままではなく、簡略化して大丈夫です。煮たような材料がなかったり、紛らわしくなければOK。

(例)

  • 鶏もも肉 → 鶏肉、肉
  • 鶏ささみ → ささみ
  • すりごま → ごま
  • しらす干し → しらす

作り方は文章量が多いと、作り手がしんどいので、わかりやすく簡潔に書くのがポイントです。無駄な部分はなるべく省略しましょう。

書き方をそろえる

レシピは「ですます調」「である調」どちらでも構いません。しかし、どちらかに統一するようにしてください。

一般的には文字数が少なく簡潔にまとめられる「である調」で書かれることが多いです。

また、「10 分ゆでる」「5 分蒸す」といったような算用数字については半角でそろえると見栄えが良いです。全角がまざらないように注意してください。

文章を長くさせすぎない

レシピの文章でよくあるのが、「~~~して、~~~~して、~~~~して、~~~~する。」と、一つの手順にたくさんの作業をつなげて書いてしまうことです。これだと文章が長すぎて読みにくくなってしまいます。

「~~~して」を使うのは、一つの手順で1~2回に抑えるといいでしょう。

(例)

  1. トマトはくし切りにして、なすは乱切りにして、鶏肉は一口大に切って塩こしょうで下味をつける。

   ↓

  1. トマトはくし切りにして、なすは乱切りにする。
  2. 鶏肉は一口大に切って、塩こしょうで下味をつける。

「器に盛りつける」という表記を使うパターン

料理は最後、皿に盛りつけることが多いですが、レシピの手順には基本なくて大丈夫です。

ただし、皿に盛りつけた後にトッピングを使うときや、カレーなどのようにご飯とカレーをかける手順を書く必要がある場合は、書いておきましょう。基本的には「器に盛り、~~」という表現を使うことが多いです。

ちなみにトッピングが「仕上げ」の場合は、「仕上げに」といった表現は使わなくてもOKです。私は文章が長くなるので、使いません。材料の分量が適宜の場合は、「お好みで」といった表現を入れます。

(例)

  • 器に盛り、お好みでパセリをちらす
  • 器に盛り、黒こしょうをふる
  • ご飯を皿に盛り、カレーをかける

すべての材料を作り方にいれたか確認する

最後に必ず、材料表に書いてある材料が、全て作り方に書いてあるかを確認してください。

実は意外とここの抜け漏れが多く、「あれ、この材料作り方に書いてないよ?どうするの?」ということが多いです。実際、クライアントからの指摘やクレームもこの事案がすごく多かったです。

どのお仕事においてもそうですが、確認作業はとっても重要かつ、一番ミスしやすい部分です。材料表にチェックをつけながら、今一度作り方を確認してくださいね。

<わたしがいつもレシピを書くときに参考にしている本>

  • おいしさを伝えるレシピの書き方HANDBOOK

こちらの書籍には、調理法ごとのレシピのポイントや、材料の単位などについて詳しく書かれています。レシピのお仕事をしてみたいけど、書き方に自信がない方は一度読んでみてください!かなり参考になるはずです。

その他、オレンジページやレタスクラブなどの料理雑誌・サイトはかなり参考になります。「このレシピの表現、大丈夫かな?」と思ったら、近いレシピを専門の料理雑誌・サイトで探して参考にするといいですよ。

レシピ開発の参考にもなるので、楽天マガジンやdマガジンを登録して毎月チェックするのもおすすめです。私は楽天マガジンで毎月チェックして、気になったレシピはストックしたり参考にしています!

【補足】レシピに著作権はあるのか?

他の人のレシピを持ち出した、著作権侵害だ!って話、たま~に聞きますよね。

実は、レシピ自体に著作権はない といわれています。

著作権とは、「思想又は感情を創作的に表現したもの」を対象にしています。レシピは表現したものではなく料理の「アイディア」として認識されているため、著作権は該当しないようです。

ただし、レシピを具現化したもの=料理の出来上がりや工程写真、料理本などについては、著作権が生じるそうです。

なので、写真入りのレシピを配布したり、レシピ本をコピーするのはアウトです。(条件によっては二次配布が認められていたり、商業利用OKのものもあるので、きちんと確認しましょう。)

レシピを見て料理を作ることや、その料理写真をWEBにUPしたり、新しいレシピとして改良するのはOKのようです。

自分でレシピを作る場合は、他人のものは丸パクリせず、参考程度にして自分でレシピを作りましょう。

参考:料理のレシピに著作権はありますか?レシピ・食品にまつわる知的財産権


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にゃんちゅうにゃんちゅう妻。フリーランスの管理栄養士。特定保健指導をメインに活動中。一児の母。
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